PhotoshopとIllustratorとは? どんな違いがあるの?

2021年4月17日

Photoshop(フォトショップ)Illustrator(イラストレーター)Adobe(アドビ)社製のグラフィックソフトです。Webデザインや印刷物のデザイン、イラストやロゴの製作など様々な分野で使用されており、デザインの仕事をする上では欠かせないソフトです。ではPhotoshopとIllustratorはどのような違いがあるのでしょうか。

得意なこと

Photoshop

Photoshopは色数の多い写真や細かく描き込まれたイラスト、手描き風のイラストなどを作成・加工するのが得意です。またWebサイトのデザインの作成にもよく使用されています。

Illustrator

Illustratorは色数の少なめな形のハッキリしたイラストやロゴマーク、図版などの作成が得意です。拡大しても粗くならないので印刷物を作成する事も得意です。チラシなどの文字要素がたくさんあるデザインも得意です。

どちらのソフトも多くの機能が搭載されているので、Photoshopを使ってIllustratorのような作業をする事もできますしその逆も可能です。また両方のソフトを組み合わせて使用することもあります。

 

データ形式

Photoshop

Photoshopはラスター形式といって小さな四角形(ピクセル)の集合体で画像ができています。Photoshopのズームツールで画像を大きく拡大するとピクセルの一つ一つを確認できます。ピクセルひとつひとつに色が塗られているためとても細かい表現が出来ますが、サイズを拡大すると画像が汚くなってしまいます。
ラスター形式のデータを扱うソフトのことを「ペイントソフト」と呼びます。

Illustrator

Illustratorはベクター形式といって点や線を数値化して計算した結果から画像が作られています。数値によって画像を作成しているため拡大しても画像が粗くなりませんが、Photoshopのようにピクセル単位での細かい表現苦手です。
ベクター形式のデータを扱うソフトのことを「ドローソフト」と呼びます。

データ容量

Photoshop

Photoshopは沢山のピクセルでできているので、ピクセル数や色数が多ければ多いほどデータ容量が大きくなります。jpgやgifやpngといった形式で保存することで軽くすることができますが、再編集ができなくなります。

Illustrator

Illustratorは数値によって画像を作成しているので、サイズの大きなデザインでも容量を小さくすることができます。ただし特殊な機能を多用するとPhotoshopより容量が大きくなってしまうこともあるので注意が必要です。

 

どうすれば使えるの?

PhotoshopもIllustratorもAobe Creative Cloud (Adobe CC)を契約することで使用できます。Adobe CCではPhotoshopとIllustrator以外にも様々なアプリケーションが使えます。
契約は月々契約と年契約があります。学生であれば学割を使って安く契約することもできますし、割引キャンペーンなども時々開催されているので、Adobe社のSNSなどをフォローするとよいでしょう。

Screenshot of www.adobe.com

代わりのソフトはあるの?

AdobeCCは業界のシェア的にも一番有名なソフトではありますが、個人が趣味で使うような場合だと金額面などからハードルが高いことやもあり、最近では代わりのソフトとしてAffinityというソフトが知られてきています。

Screenshot of affinity.serif.com

Affinityには、Photoshopの代わりのAffinity Photo、Illustratorの代わりのAffinity Designerというソフトがあります。こちらは買い切り制なので、一度買ってしまえばずっと使えて便利です。

最近ではAdobeCCの過去バージョンが急にインストールできなくなるなどユーザーから不満を持たれることが増えてきているため、今後の状況によってはAdobeのライバルにまで成長するかもしれませんね。

【参考】Creative Cloudの「どのバージョンも出し入れ可能」のポリシーが変更 #2019アドビ令和の変 | DTP Transit