Illustratorで「オブジェクトをペーストできません。」「オブジェクトを移動できません。」のエラーが出たときの解決法
イラストACでダウンロードした素材を別ドキュメントにコピペしようとしたところ、「オブジェクトをペーストできません。指定した変形を行うと、一部のオブジェクトが描画エリアの外に出てしまいます。」というエラーが出てしまいました。
元のドキュメントでオブジェクトを動かそうとしても「オブジェクトを移動できません。指定した変形を行うと、一部のオブジェクトが描画エリアの外に出てしまいます。」というエラーが出てしまいます。
このエラーの原因と解決法を紹介します。
エラーの原因
エラーメッセージにも書いてありますが、これはオブジェクトが描画エリアの外に出てしまっているのが原因です。 「描画エリア」とは下図の濃いグレーの部分で、作業ができる範囲のことです。この外では作業をする事ができません。 ズームツールで何度も縮小すると「描画エリア」を確認することができます。
通常はアートボードの中、またはその周りで作業をしているはずなので、描画エリアの外にでるような事はありません。しかし、意図せずアートボードの外側の離れた場所にオブジェクトが作られてしまい、エラーがでてしまう事があります。
エラーが出てしまった場合は、そのオブジェクトを削除、または描画エリアからはみ出ない場所に移動する必要があります。
解決法その1:バウンディングボックスで確認してみる
バウンディングボックスはオブジェクト全体を囲むように表示されるている枠です。
オブジェクトを囲むように表示されるので、オブジェクトのある場所を確認することができます。バウンディングボックスが表示されない場合は【表示】→【バウンディングボックスを表示】を選択してください。
図のようにバウンディングボックスが大きく表示されていた場合は、離れた場所にオブジェクトがあるということです。 このような状態でオブジェクトを動かすと描画エリアの外に出てしまう原因になります。
アートボードの外にオブジェクトがあった場合は削除するかアートボードの近くに戻しましょう。オブジェクトがグループ化されていた場合は一旦グループ解除をするか、グループ選択ツールなどで離れたオブジェクトを選択してから削除または移動をしてください。
孤立点が残っている場合
オブジェクト以外にも、孤立点と呼ばれる「点」が残っている場合があります。 孤立点とは、アンカーポイントが単独で残ってしまったものです。選択しないと確認することができません。
孤立点は、ダイレクト選択ツールでオブジェクトの一部を削除した時や、文字ツールでクリックして何も文字を打たなかった場合などに残ってしまうことがあります。 孤立点は削除しておきましょう。
孤立点のみを選択するには 【選択】→【オブジェクト】→【孤立点】を選択します。
その後Deleteキーで削除してください。
この方法で解決しなかった場合は次の方法を試してみてください。
解決策その2:孤立点のガイドを探して削除する
孤立点がガイドになってしまっていた場合はバウンディングボックスに含まれないため、確認することができません。
なぜ孤立点がガイドになっているのかというと、ガイドもオブジェクトの一種なので、パスやアンカーポイントでできているからです。ガイドの直線部分をダイレクト選択ツールで削除すると、両端に孤立点が残ってしまいます(図の×印がガイドの孤立点)。
孤立点のガイドを削除するには、ロックを解除しなければなりません。【右クリック】→【ガイドをロックを解除】でロックを解除します。
【選択】→【オブジェクト】→【孤立点】で孤立点を選択してDeleteキーで削除します。
これで描画エリアの外に出ることは無くなるので、エラーは出なくなるはずです。
ガイドを確実に削除する方法は以下のページを参考にしてください。
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