Evernoteでコードブロックに色がつけられなくなった
Evernoteの2020年頃のアップデートでコードブロック内の文字の書式を変えることができなくなってしまいました。なんとか似たような事ができないか調べてみました。
結論
- Legacy版を使用する
- テーブルを１マスだけ使いコードブロック風にする
コードブロックが使えなくなった
Evernoteで便利"だった"のがコードブロック機能。 文字の色やサイズなどの書式を変更できるので、htmlのソースコードに関するメモなどを分かりやすく記載できて便利でした。
ところが2020年頃の大きなアップデートで、コードブロック内の書式を変えることができなくなってしまいました。 しかも過去に作成したノートのコードブロック内の書式設定した箇所もプレーンテキストのように表示されてしまう状態に！
慌てて旧バージョンのEvernoteがインストールされている古いPCで確認したところ そちらでは大丈夫だったので、情報としては残っているという事がわかりました。
ただし、現行バージョンでコードブロックの書式を設定したノートを少しでも編集してしまった場合、過去バージョンで開いたとしても書式が消えてしまいます！コードブロックではない部分のテキストをいじっただけでもダメでした。ノート自体が現行バージョンのフォーマットに変えられてしまうようです。要注意！
なぜ使えなくなったのか
2020年頃のアップデートで、ノートの根本的な仕組みが変わってしまったのが原因のようです。
というのも、以前のバージョンではエクスポートしたノートをエディタで開き、htmlやcssいじることで独自のデザインを作ることができました。しかし現在のバージョンではデザインが反映されなくなってしまったんですよね（一部反映されるものもあるようです）。
また、以前のバージョンでクリップしたWebページも、編集をしようとすると、現在のバージョンの機能に合わせて シンプルなものに変換されてしまうようになってしまいました。
Evernote側でも検討中らしい
2021年末頃にEvernoteに問い合わせてみたところ、機能としては検討してるとの事。 ですが、その後も修正される気配はなく…要望としては少ないのでしょうか。
解決方法その１：Legacy版を使用する
Legacy版は最新バージョンへの移行期間をサポートするための旧バージョンのEvernoteです。現在は公式からダウンロードできなくなってしまいましたが、こちらのページによるとまだダウンロードできるページが有るようです。
Evernote Legacy（レガシー）が消えた？ダウンロードして効率的な使い方をしよう！ | 岡山県倉敷市の中原牧人税理士事務所
注意点
- スマホ版は存在しないのでPCのみになります。
- 機能としては旧バージョンのものになるので、最新バージョンの機能は使えません。
解決方法その２：現行バージョンでテーブルを使う
もうひとつの方法としては、テーブルを１マスだけ作成し背景色をつけ、それを枠として使用する方法です。この方法であれば書式も自由にいじれるので大丈夫です。
ただし背景色はパレットの中に登録されている色しか選択できません。
また前述の通り、現行バージョンでは過去に作成したノートは正しく表示できず、編集を加えると過去バージョンで開いても書式が消えてしまうので注意が必要です。
解決方法その３：別のノートアプリに乗り換える
Evernoteは現在様々な問題があるため他のアプリへの引越が盛んになってきています。その引越し先として注目されているのがNotionとUpNoteです。Notionはデータベース機能があるなどやや高度なアプリで、UpNoteはEvernoteにかなり近い操作感のアプリです。
Notionのコードブロックでは、標準でコードに色が付くようになっており、更に上書きで色を付けることができます。
↓図の中央あたりの青い太字の部分があとから変更した箇所です。
UpNoteではコードブロックで色をつけることはできませんが、かわりに『引用』を使うことで色を付けることができました。コードブロックと似たような見た目なので分かりやすいですね。
どちらも一長一短という感じで完全にEvernoteの機能をカバーできるわけではありませんが、今後の事を考えると引っ越しも検討するのが良いかもしれません。
Notion公式：Wiki、ドキュメント、プロジェクトがつながるコネクテッドワークスペース | Notion (ノーション)
UpNote公式：Best Notes App – Write and Organize with UpNote
今後の対応
今後のバージョンアップでコードブロックの書式が変更できるようになってくれるのがベストなのですが、Legacy版が公式にはDLできなくなってしまったので、アプリ自体が使えなくなる可能性も考えると、今のうちにLegacy版で旧ノートのコードブロックをすべてテーブルに置き換えた上で現行バージョンに乗り換えておく、または別のアプリに乗り換えるのが安全なのかもしれません。